この記事は、Techouse Advent Calendar 2024 1日目です。
記念すべき初日は、シニアエンジニアリングマネージャー 兼 Techouse Developers Blog の編集長である nissiy が書かせていただきます。
今回の記事では 「エンジニア100人に聞きました」 を実施いたします。
「エンジニア100人に聞きました」とは、10年以上前にサイボウズ社を中心に行われた会社を跨いだコラボ企画であり、各社の エンジニアの気風 を紹介し合った取り組みになります。
今回は勝手に「エンジニア100人に聞きました」をリブートさせていただき、Techouse紹介用に質問を作成したので、社内の 正社員エンジニア28人 に答えていただきました。
なぜアンケートを取って公開しようと思ったか
普段、採用においてカジュアル面談をしていると、以下のような質問を多くいただきます。
- Techouseってどんなエンジニアがいるんですか?
- エンジニアチームの雰囲気ってどんな感じですか?
- エンジニアの働き方ってどうなっていますか?
普段はできる限り口頭でお答えさせていただいていますが、データや情報を用いた方がよりわかりやすく伝わるんじゃないかと思ったのが今回の執筆のモチベーションです。
また、Techouseのエンジニアメンバーを知ってもらうことで、明日以降のAdvent Calendarの記事を楽しんでもらいたいのも狙いになります。
昨今のベンチャーやスタートアップとは異なる点が多々あると思うので、皆さんも自社と比較しながら、ぜひ最後まで読んでみてください。
「エンジニア100人に聞きました」〜Techouse紹介編〜
Q1. 新卒入社 or 中途入社
いきなりインパクトのある結果ですが、実はTechouseのエンジニアは新卒と中途が1:1の割合で在籍しています。10月に3名の新卒が入社したことでキレイに半々になりました。
2025年4月には新卒の人数が中途の人数を上回る予定となっています。
Q2. 年齢
新卒入社が多いということで20代がボリュームゾーンになっています。
ただし、30代、40代もバランスよく在籍しているため、若手とベテラン双方で日々研鑽する形になっています。
Q3. エンジニア歴
この項目に関しては『1〜3年未満』が圧倒的に多い結果になりました。
歴の浅いメンバーが垂直立ち上がりできるように、技術責任者である山崎による基礎勉強会というものが2週間に1度開催されており、Techouseのエンジニアチームの名物になっています。
基礎勉強会に関しては、前にブログ記事を投稿しているためぜひともチェックしてみてください。
Q4. 転職回数
新卒入社メンバーは当然ながら『0回』なので、全体的に転職回数は低くなっていますが、転職回数が多いメンバーもある程度は在籍している形になっています。
Q5. 子どもは
子どもがいるメンバーはぴったり1/4となっています。
エンジニアチームは若手が多いためこのような結果となっていますが、全社だと子どもがいる方の比率はこの結果よりかは多くなっています。
そのため社内は子育てに理解のある方が多く、育児しやすい環境になっていると実感しています。
Q6. 出社頻度
Techouseは若手のメンバーが多く在籍していることもあり、オフィスでのオフラインのコミュニケーションを重要視しています。なので実は 出社推奨 の形を取っています。そのため『リモート勤務していない』という方が多い結果となりました。
一方で、ご家庭の事情であったり、作業の効率性を重視したりで、リモートワーク or ハイブリットワークをする方がいるのも現状となっています。
Q7. 職種
※ 一番近いものを選んでください
バックエンドエンジニアを選択している方が圧倒的に多い結果となりました。ただし、Techouseのエンジニアはフルスタックに動くことが非常に多いため、バックエンドに主軸を置きつつもフロントエンドのコードを書いたり、SREとして動いたりするメンバーもいます。
なので1つの領域だけ特化してやっているというエンジニアは他社に比べたら少ない傾向にあります。
ちなみに今回のアンケートは、エンジニアでもある代表の礒邉にも回答いただいているため『代表取締役』に1票入っている形になっています。礒邉にもAdvent Calendarに参加いただく予定なので、記事の投稿を楽しみに待っていてください。
Q8. 最もよく使うエディタ
VSCode vs JetBrains(RubyMine, WebStorm)という王道の構図となっていまして、現在は JetBrains の方がやや多いという形となっています。
Q9. 最もよく使うプログラミング言語
Techouseのプロダクトはすべて Ruby on Rails で作られているため、Ruby を触っているエンジニアが圧倒的に多い結果となりました。
今年 RubyKaigi 2024 と Kaigi on Rails 2024 にスポンサーで協賛させていただきましたが、引き続き Ruby と Rails コミュニティに微力ながら貢献していきます。
Q10. 業務時間外で自主的に勉強をすることがある
ほぼ全員が業務時間外でも自主的に勉強しているという結果になりました。
自分でアプリケーションを作っているメンバーもいれば、資格試験の勉強を積極的に行っているメンバーもいて、エンジニアとして継続的に成長していきたい方には刺激ある環境になっています。
明日以降のAdvent Calendarの記事で取り上げる方もいますが、社内勉強会も盛んに開催されています。
Q11. 1番好きな技術書
この質問に関しては難しすぎるという意見が出てしまい、心の探求の旅に行ってしまったメンバーもいました。そのため人によっては、
- 1番影響を受けた技術書
- 1番仕事で役に立った技術書
と置き換えても良いことにしました。
リーダブルコード
4名が同書の名前を挙げてくれました。
選定理由として以下ような意見をいただきました。
最初に読んだ技術書で、何回読んでも学びがある。
内容はもちろん良いが、なによりもタイトルセンスが完璧。
Team Geek
こちらも有名な書籍ですね。
経験豊富なエンジニア3名が名前を挙げてくれましたが、ある程度の社会人経験を積んでくるとHRT(謙虚・尊敬・信頼)が何よりも大事というところに行き着くのでしょうか。
Rubyのしくみ -Ruby Under a Microscope
こちらの書籍も3名が名前を挙げてくれました。
自分に言語処理系の面白さを教えてくれた本。普段触れているプログラミング言語のRubyだが、身近にこんな面白いテーマがあるのかと気づかせてくれた。
RubyKaigiに参加する前に読んだ。普段Rubyを利用する上で隠蔽されているC言語やYARVなどの仕組みがごまかしがなく説明されている本。
Binary Hacks Rebooted
最近読んでいるのですが、知らないことが多く読んでいてワクワクします。
ハッカーになろう (How To Become A Hacker)
書籍ではなく、サイトのリンクを挙げてくれた方もいました。
中学3年生のときに初めて読んで以来繰り返し何度も何度も読んでいます。ここに出てくる「心構えは技能の代用にはならない」は座右の銘にするくらいです。
[入門+実践] 要求を仕様化する技術・表現する技術
技術書ではないですが、今まで1番実務的に為になった本です。要求や仕様をまとめる手法を知らず、手戻りや考慮漏れによる開発遅延が多発していたときに、これを読んだことで8割近い手戻りを削減できました。この本を読んでドキュメント化する価値を実感したことにより、仕事の質が飛躍的に向上した体感があります。
テスト駆動開発
情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2023年版
この2,3年で1番自分の業務に生きた知識となったのが、去年合格したデータベーススペシャリストだったので、1番自分を成長させてくれたという点でこの参考書を挙げさせていただきました。
ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
自分の働き方・考え方・モノづくりのやり方に大きな影響を与えてくれたと思うから。
エンタープライズ Rails
ただの個人制作エンジニアから、ビジネスで使えるレベルのエンジニアに育ててくれたと思うから。
プロダクトマネジメントのすべて
1番好きというのは難しくて、ここ最近読んだ中で良いと思った本です。プロダクトマネジメントについて、わかりやすく体系的にまとめられておりました。
A Philosophy of Software Design
ソフトウェア設計について扱った書籍になります。本書は「複雑性」にどう対処するかという観点から設計の指針を示している点が面白いです。関数やクラスを小さく切っていくスタイルを批判している点が、他の書籍にはない視点で、自身のコードの書き方にも大きな影響を受けました。
The Design of Everyday Things
ユーザー視点の考えが足りずにデザインをすることを防ぐために、この本は良いリマインドになっています。
オブジェクト指向UIデザイン
ゼロからUIを考える時の指針となり重宝している。
Go言語でつくるインタプリタ
iOSアプリ設計パターン入門
当時iOSアプリエンジニアだった私が設計に興味を持ち始めた時に、網羅的にアプリの設計を解説してくれた。アプリエンジニアとして一段階レベルアップさせてくれた書籍です。
メタプログラミングRuby 第2版
Techouseに転職してから初めてRuby/Railsに触れました。当初Rubyに対しては苦手意識が強かったですが、この本を読んでからはRubyすごい、面白い、と思うようになりました。
Ruby on Rails Tutorial
普段本から学ぶことはあまりありませんが、これは私が実際に完了した数少ない本のうちの1つです。
実践的データ基盤への処方箋
直近で取り組んだデータ基盤構築の基礎となった本。これからも大いに活用していきたい。
ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第5版
テストの基礎を学んだため。
達人プログラマー
SQLアンチパターン
エンジニア1年目に読みました。これをきっかけにデータベース設計をより丁寧に行うようになり、データベースに対する知見をより深めようという気になった書籍です。
さいごに
Techouseのエンジニアチームの気風をなんとなくでも感じていただけましたでしょうか。
この規模の会社としては珍しく、若手とベテランのメンバーが同じ割合で在籍しているのがTechouseのエンジニアチームの特徴になります。
一方で、若手が多いと言えどしっかりとアウトプットを出すことができるメンバーが多いのも特徴になっています。その点は明日以降のAdvent Calendarで確認していただきたいです。
Techouseのエンジニアチームについて気になった方は、Techouse Developers Blog の定期読者になっていただくのはもちろんのこと、明日からのAdvent Calendarの記事も毎日ウォッチしていただきたいです。
各エンジニア気合を入れて執筆しています。
また、「エンジニア100人に聞きました」を一緒に実施したい企業の担当者の方、ご連絡お待ちしております。
10年ぶりに #e100q を盛り上げて行きましょう!
Techouseでは、社会課題の解決に一緒に取り組むエンジニアを募集しております。
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