Techouse Developers Blog

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10年間モノづくりを主戦場にしてきた代表が、今後10年もそうあり続けるために何をしているのか?

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自己紹介

この記事は、Techouse Advent Calendar 2024 25日目です。
昨日は Techouse技術開発責任者の山崎 さんによる どうしてもVoIPが安定しないよ〜助けて〜 でした。25日目は、Techouse 代表取締役兼エンジニアの礒邉が担当します。

みなさんはモノづくりが好きですか?私は好きです。 モノを作る過程は楽しいですし、自分の作ったモノが世の中を良くできたら嬉しいですし、うまくいったらお金ももらえます。最高ですね。

起業する前の個人開発時代から考えると約15年間モノづくりに関わっておりますが、上記の理由から私としては今後も関わり続けたいという想いがあります。

そんな私がモノづくりの最前線に立ち続けるため何をやっているのかを今回はお話します。

いままで

Techouse は世の中の課題を事業作りにより解決しようとしている会社です。 創業して10数年が経ちましたが、ほぼ毎年事業を立ち上げることで成長してきました。立ち上げた事業内容は、純粋なソフトウェアで構成されるものもあれば、フードデリバリーのようなリアルなものまで様々あります。

特に立ち上げ時は、その事業が成立するのかを高速に仮説検証する必要があるため、短時間・省コストでの開発が求められます。 そのためα版の実装は2週間ほどで完了させることが多いのですが、α版とはいえ顧客の課題をシャープに解決するプロダクトを作る必要があります。

それを実現するためには、顧客課題を的確に捉え、その課題を解決する必要最小限の機能を想像し、高速で実装するというような様々なスキルが必要とされます。

私はソフトウェアエンジニアバックグラウンドということもあり、立ち上げ時にはこれら全てを担当することになります。今年も事業を立ち上げた際は担当しました。

今でこそ難なくこなせるようになり、顧客に当てた際も良い反応をもらえることが増えましたが、そこに至るまでは数々の苦労がありました。

自信を持ってモノづくりができるようになるまで

私はモノづくりの難しさは下記に集約されると考えております。(もちろん事業として成功させるまでを考えると、それ以外にも難しいポイントはたくさんあります。)

  1. 解決したい課題は何か?
  2. 解決するために何を作るべきか?
  3. どう作るべきか?

それぞれの点で私なりにどのようにアプローチしているかをお話します。

1. 解決したい課題は何か?

自らの中にどれだけの仮説を持つことができるか、その仮説をどれだけ検証できるかに尽きます。

世の中の動向を調べたり、顧客や社内のメンバーと会話をしていると、何かしら引っかかるところがあると思いますが、課題の種は大体そこにあります。 その違和感を見過ごさずに、少しでも良いので考え、種を見つける習慣を持つことができるかが重要です。

また考えた内容を何かしらの形でアウトプットするのも重要です。

自分の中に貯めておくだけだとそのうち抜け落ちてしまいますが、少しでもアウトプットしておけばそれは残り続けます。Slackに書くでも、ランチで同僚に話してみるなどなんでも大丈夫です。

もしそこで同じ違和感を感じている人がいたら何かしらの反応があると思うので、その場合は深掘りをしてみると良いですし、特に反応がなければそのまま終わらせましょう。

深堀りをした結果、成立しそうであれば次のステップに進みます。

2. 解決するために何を作るべきか?

まずは課題をシンプルに捉えることが重要です。

また課題を解決する方法は複数考えられることが多いですが、絞り込むことが重要です。 そうでないとα版を作るコストは高くなり、顧客に当てたときも解決したい課題がぼやけて伝わるので成功確率が下がります。

シンプルに作ることは、コストも下がり、成功確率も上がり、仮に失敗してもすぐに次のトライできるので、良いことずくめなのです。

なので私がプロジェクトを見るときは、ここができているかを一番に見ます。

仮に私目線で解決したい課題が違うと思っても、その考えが間違っている可能性は大いにあります。 ただ作ろうとしているモノがシンプルかそうでないかは、正解を出すことができます。また作るべきものがあっていれば、次のステップはあまり外さないので、管理者目線ではココさえ確認していれば良いことになります。

何を作るべきか決めたら、あとは直接顧客とディスカッションして確認しましょう。

3. どう作るべきか?

普段から技術やデザインをキャッチアップしておき、作るときにそれらを総動員して高速で作るのがコツです。

例えば新たな技術に触れたとき、この技術は何が得意なのか、その技術を使ったらどんなモノを作ることをできるのかを必ず考えます。 仮にその技術をすぐに使わなかったとしても、そのように考えていれば使うべきタイミングが来れば必ず思い出されます。

(実はこのブログは AWS re:Invent に行く途中の飛行機で書かれているのですが、手っ取り早く流行りの技術を知れ、サービスを試すことができるので個人的には好きなイベントの1つです。)

実際にモノを作るときになったら、これまでに蓄えた知識を総動員しましょう。 私の経験では、この知識・選択肢を多く持てているほど、より最適な回答を導ける傾向にあります。

作るモノが決まったら、あとは手を動かすだけです。 仮説検証や改善のサイクルを早く回した方が上手くいく可能性を上げられると考えているため、作る工程はなるべく早く・省コストでこなします。

2で定めたモノが一発で上手くいくなら良いですが、そう上手く行くことも多くはないので、微妙そうならさっさと捨てて次の選択肢を作ることが重要です。

自分の仮説が外れたら落ち込む人がいますが、恐らくそれは仮説を複数持てていないからです。仮説が多数あれば、早く次の検証をしたくてウズウズするはずです。

モノづくりに失敗はつきものなので、気楽にトライして手だけは早く動かすことを意識すると良いでしょう。


以上がモノを作るときに私が気をつけていることになります。 言葉にすると簡単そうに見えますが、実際にやってみると非常に難しいです。

もうこればかりはインプットとアウトプットを繰り返し鍛錬するしかないので、機会を見つけて臆さずにトライしましょう。

時代は変わる

このように自分なりに良い方程式を持っていたとしても、サボっていたらすぐに能力は衰えますし、古臭く見当違いな案を出すようになります。 なので最前線に立ち続けるためには、自ら常に考え手を動かし続ける必要があります。

私もさすがに最新技術などに触れる時間は減りましたが、サービスを生み出し続けたい想いはあるので、空き時間を見つけては触ってみるようにしています。

その他の分かりやすい活動でいうと、セールスやCSの議事録を読んで気になる箇所があればヒアリングをする、新たなサービスが出たら使ってみて市場を検討してみるが挙げられます。

1つ1つは地味な活動なのですが、これらの積み上げが素晴らしいモノづくりに繋がると考えているのでやり続けましょう。

世界中で使われるようなモノを人生で1回は生み出したいですね。

これから

前述したように、私はこれからもモノづくりの最前線に関わり続けたいです。ただそれだけだと Techouse という私の代表作の完成度が一向に上がりません。

私の理想で言えば Techouse のメンバーであれば、誰しもがモノづくりに携われるべきですし、誰しもがしたいタイミングでチャレンジできるべきです。

今後はそうなるための教育・文化・制度を作り、新たな事業が数々と生まれるような場所にしたいと思います。 事実として今年はそのような活動が見られたので、来年以降は更に大きな活動になるよう頑張ります。

最後に

Techouse は世の中の課題を事業作りにより解決しようとしている会社です。

もし私達と一緒に事業作り・モノづくりに取り組んでみたいと少しでも思ってくださったら Techouse の採用ページよりご応募ください。 私以外にも作れるメンバーはたくさんいるのできっと楽しいと思います。

それではお会いできる日を楽しみにしております。


Techouseでは、社会課題の解決に一緒に取り組むエンジニアを募集しております。 ご応募お待ちしております。

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