Techouse Developers Blog

テックハウス開発者ブログ|マルチプロダクト型スタートアップ|エンジニアによる技術情報を発信|SaaS、求人プラットフォーム、DX推進

開発者ブログはじめました

ogp

はじめまして、ジョブハウスクラウドハウスを運営しているTechouseでシニアエンジニアリングマネージャーをしている、西村(nissiy)と申します。
このブログの公開日で入社してちょうど半年になりました。

この度、新年度を迎えたこともあり、心機一転、Techouseでも開発者ブログをスタートすることになりました。

一発目の記事ということで、今回はTechouseがなぜ開発者ブログをスタートするに至ったのか、このブログを通じて何を成し遂げたいか、運用体制はどうなっているのかをご紹介していきます。
まだスタートしたばかりではあるので、今後どうなっていくのか見えないものばかりではありますが、三日坊主には絶対にしないという強い意志を持って今回スタートを切っております。

ぜひとも最後まで読んでいただけると嬉しいです。

なぜ開発者ブログをスタートするに至ったのか

読者の皆さんが働かれている会社では、開発者ブログ、もしくは技術ブログを運用されていますか。

今ではテックカンパニーを中心に当たり前のように運用させている開発者ブログではありますが、ベンチャーやスタートアップが開発者ブログを始める際には様々な議論がされているかと思います。
私も過去に在籍していたベンチャーやスタートアップで、幾度も開発者ブログを始めるか始めないかの議論をしました。

始める目的は会社ごとに異なるとは思いますが、エンジニア採用目的で開発者ブログを始めようとする会社は少なくないはずです。

私はこのエンジニア採用目的で始める開発者ブログに常々疑問を持っておりました。

  • 採用において、即効性がない
  • 採用目的にしてしまうと、ブログを書くハードルが高くなる

理由としては以上の2点になります。

採用のために、知名度を上げたりや応募数を増やしたりを狙うのであれば、広告を打ったり、採用媒体でのスカウト数を増やす方がブログを書くよりも遥かに効果が高いです。
また、採用広報や技術広報の一端になってしまうと途端に高いクオリティを維持し続けないといけなくなり、気軽に書けなかったり、二の足を踏んだりするケースが増えると考えております。

実は、今のTechouseのエンジニア組織は若手エンジニアが主体となっております。そのためエンジニア採用目的で開発者ブログを始めたら絶対に上手くいかないという確信がありました。

一方で、メンバーと1on1を繰り返すうちに、若手エンジニアを中心に自分が持っている知識や経験の延長線上でしか開発をしていないのではないかと疑問を持つようになりました。
Techouseは、複数のプロダクトを開発・運用している会社であるため、それぞれのプロダクト開発チームは比較的少人数の構成となっております。
そのため、日々の業務に追われていると技術的なチャレンジが少なくなってしまいます。その状態が続いてしまうと、エンジニアとしての成長が損なわれてしまうことを危惧しました。
エンジニアは成長するためには、常に良質なインプットとアウトプットを繰り返し行うべきという考えを持っております。会社で行う開発者ブログは、その機会を強制的に作るためのツールになるのではないかと考えました。

採用目的ではやろうと思わなかった私も、エンジニアの成長目的であれば大きな意義を見出すことができたため、エンジニアの成長を主目的に開発者ブログを始めてみようという決心に至りました。

このブログを通じて何を成し遂げたいか

成し遂げたいことはズバリTechouseの各エンジニアのさらなる成長です。

若手中心の組織だからこそ、1人ひとりの成長が組織に与える影響は絶大なものがあります。

ブログを書くというアウトプットを行うと、内容に関わる技術に関しては曖昧なままにするわけにはいかないため、更にインプットをする必要があります。その行動に伴うインプットの質は計り知れないと考えております。

また、ブログを通じて社外発信の面白さを知ってもらうことも目的の1つになります。
ブログを書くと社内のエンジニアだけではなく、社外のエンジニアからも多く見られることになります。もちろん、見当違いなことを書いてマサカリが飛んでくることもありますが、良いことも悪いことも含めて社外発信であるため、メンバーにはブログを通じて多くの成功体験や失敗体験を積んでもらいたいと考えております。

そして、ブログだけではなく、勉強会やカンファレンスでの登壇に発展させていくことを期待しております。

採用が主目的ではないものの、数年後にあわよくば、採用広報として使えるコンテンツになっているとそれはそれで嬉しいなぁ〜とはやんわり考えております。

運用体制はどうなっているのか

開発者ブログの一番の敵は三日坊主であると考えております。
大変失礼な物言いではありますが、1年以上更新がされていない開発者ブログは少なくないと思います。我々も始めたからには、更新し続けられるようにしっかりと運用体制作りから行ってきました。

運用メンバー

開発者ブログの運用メンバーは以下の3人となっております。

  • シニアエンジニアリングマネージャーの私
  • エンジニア採用担当の人事
  • 4月1日に新卒として入社したばかりのエンジニア
    • 長期インターンを経ての入社しているため社歴は長く、私の大先輩

私とエンジニア採用を担当する人事が発起人となり、追加の運用メンバーを社内で募り、3人の体制となりました。
(入社したばかりで忙しい時期にも関わらず、準備に奔走してくれて本当に感謝しております。この場を借りて感謝申し上げます。)

人事を巻き込んでの活動ではありますが、前述の通りにこのブログはエンジニアの成長が一番の目的であることは口酸っぱく伝えております。

選定したプラットフォーム

今回ははてなブログを選定させていただきました。

国内の開発者ブログで実績が多数あることはもちろん、今回はとにかく執筆者体験を上げたいという想いがありました。そのためには

  • Markdownがサポートされている
  • 記事のtextlintやレビューをしやすくするためにGitHub上で管理できる

というのが重要な要件でした。

Markdownがサポートされていて、APIが公開されている点からはてなブログは我々にとって最適なプラットフォームでした。

また、長期的に開発者ブログの読者を増やしていくために Google Analytics と Google Search Console の導入は行いました。
どこまでやり切るかは詳細に議論できていないですが、我々はジョブハウスで求人メディアを運営していることから、開発者ブログに関しても最適化を狙って運用してみるのもありではないかと考え、初期から導入することにしました。

詳しい運用フローに関しては運用が安定してきたら紹介したいと思っております。

業務時間の執筆を推奨

ブログを書くハードルを下げるために、業務時間に書くことを推奨することにしました。
開発者ブログは言うまでもなく会社の資産です。そのため業務時間に書くことを基本にしていきたいと考えました。

これだけでは実際のところ、いつのタイミングで、どれくらいの時間を使ったら良いかが判断しづらいため『◯◯さんブログ執筆』のようなチケットを作成して運用すれば、業務の一部にし易いのではないかと考えております。
このやり方を各プロダクトチーム内で推奨していきたいです。

本件は、役員会や、全社員が集まる報告会でも話をしているため、現場の同意は得られているという認識ですが、認識の齟齬やトラブルが発生したら、私の方で誠心誠意対応していきたいと考えております。

執筆スケジュール

開発者ブログは書きたい人が書くことがベストなため、本来は執筆スケジュールを作らないことが理想にはなります。
ただ、始めたばかりの状態でそのような運用にしてしまうと、すぐに更新が止まってしまうことは目に見えているため、しばらくは細かくスケジュールを切ることにしました。

http://res.cloudinary.com/dyjw65doo/image/upload/v1713162371/now-starting-blog/blog_schedule.png

スケジュールに関してはひとまずは半年に渡り作成をしております。今後もなるべく早めに時期を提示していきたいと考えております。
突然「数週間後にブログを書いてください」とお願いしても、会社のブログを書くとなるとそれ相応の準備が必要です。無理なく書いてもらうためにも余裕をもってお願いすることにしました。
(余談ですが、初回の私に関しては猶予が少なかったためヒーコラ言いながら書かせていただきました)

スケジュールは細かく切っていますが、飛び入り参加は大歓迎にしております。
飛び入り参加を増やすために、私も日々エンジニアの皆さんの対話する際に、技術的なチャレンジをしている方を見つけたら積極的に「開発者ブログチャンスですね」と発破をかけるようにし始めました。

また、スポンサーをさせていただくカンファレンスや、12月のアドベントカレンダーなどのイベントは、この開発者ブログで大いに盛り上げていきたいと考えております。
早速ではありますが、来月に開催される RubyKaigi 2024 で、Techouseはプラチナスポンサーとしてスポンサーをさせていただくことになったため、開発者ブログ上でも企画を立ち上げる予定となっております。

さいごに

開発者ブログが、上手く運用できるか否かは現時点ではわからないですが、近い将来エンジニア組織の文化の1つになれるよう運営できればと考えております。

ブログを始めると宣言してから、1on1等で何人かのエンジニアから「しっかりとインプットとアウトプットをしないと、このままではダメだと痛感した」と言われました。本格的にスタートしていないにも関わらず、良い意味で現場に焦りが出ているため、早速取り組みの効果が出てきたと感じました。
この状態を長期で継続できるよう運用体制をその時々に合わせてアップデートしながらやっていきたいと考えておりますので、ぜひとも今後の記事に注目してください。

採用が主目的ではないと書かせていただきましたが、現在バックエンドエンジニアを中心に採用を強化しております。Techouseに興味がある方はもちろん、開発者ブログについてディスカッションしたいだけの方でも大丈夫ですのでご応募お待ちしております。
カジュアル面談は、私(西村)が担当いたします。

jp.techouse.com