みなさん、こんにちは! クラウドハウス採用でエンジニアインターンをしているgen_sanです。
突然ですが、皆さんハッカソンはご存知でしょうか。
ハッカソンとは限られた時間内に新しいソフトウェアやハードウェアのプロジェクトを開発するイベントです。通常、数時間から数日間にわたって行われ、チームで協力してアイデアを出し合い、実際にプロトタイプを作成します。参加者同士のコラボレーションを通じて、新しい視点やスキルを学び、時には市場を揺るがす革新的なプロジェクトが誕生することもあります。
しかし、ハッカソンを成功させるためには、周到な準備と細やかな運営が欠かせません。
そんな大事なミッションを長期インターンとして働いている学生だけで行ったので、その運営過程を実際のハッカソンの内容とともに共有します。
それでは、ハッカソンの舞台裏へ一緒に踏み込んでみましょう!
インターンハッカソン開催のきっかけ:長期インターン生の新しいコミュニケーションの場を求めて
ある日、私が新卒採用担当の人事担当の方と面談をしたところ、長期インターン生同士の十分な技術的コミュニケーションの場がない、という話題になりました。
実際、Techouseにおける技術交流の場の多くは、先輩社員が主催する勉強会やエンジニア全体ミーティングなど、一方向になりがちな知識の共有が多く、双方向で交流できる場はあまりありませんでした。そのため「インターン生が長期インターンで培った技術・知見を共有する場が必要ではないか」という意識を新卒採用担当の人事担当の方と共有していました。
そんなときにふと、思い浮かんだのがハッカソンでした。
ハッカソンは、限られた時間の中でチームが一丸となってプロジェクトを遂行するイベントです。互いのスキルを活かし、リアルタイムでアイデアを出し合い、問題解決に取り組むプロセスは、自然と積極的なコミュニケーションを促進します。
「これはいいアイデアではないか!」と思い立ち人事の方に相談したところ、「いいアイデアだね、運営はgen_sanにお願いしてもいいかな?」と言われ二つ返事でOKし、インターンハッカソンは始まりました。
主な事前準備
テーマ設定
ハッカソンのテーマは先輩社員の方々に相談をして決めました。
その結果、「Techouse社内にある課題解決」に決定しました。
抽象的なテーマを設定することで、「要件を定義してそこから仕様を構成する」というタスクを盛り込みました。
また、「このハッカソンによって生まれたツールが実際に社内の悩みを解決できたら一石二鳥なのではないか」という考えもあり、このテーマに決定しました。
ルール設定
初めて行うハッカソンで、参加者の多くが学業と並行しての参加であったことから、ハッカソン開催中のルールも細かく整備しました。
ここではその一部を紹介します。
1. 開催期間について
今回はアイデア出しから行うということで、5日間のアイデア共有期間+実装期間2日間という日程を組みました。
2. リポジトリ管理について
会社のGitHub Organization内にリポジトリを作成してもらいました。
※ セキュリティ上の理由とTechouse内にハッカソンの記録が蓄積されていくのが良いと考えたため。
3. チーム内で作成する資料について
要件・仕様・進捗・スケジュールなどは社内Confluenceの指定のディレクトリで管理してもらいました。
4. コミュニケーションについて
コミュニケーションは社内Slack上で行ってもらいました。
※ コミュニケーションがしっかり取られているかを運営側から確認が取れるようにするため。
チーム分け
参加者が総勢13人だったので3名のチームを3チーム、2名のチームを2チームの構成でチームを編成しました。
チームの人数が異なっているのは、可能な限り多くのチームを編成することでハッカソンを盛り上げたいという意図からでした。
(その結果、2人チームはとても大変そうでした、、、本当にすみませんでした。)
インターン生の中でも実務期間・個人開発経験の有無などによって大きな技術力の差が存在したため、チームメンバーの編成は新卒採用担当の人事担当の方と決めました。
参加者への事前説明会開催
アイデア共有期間の初日にチームメンバーの顔合わせも兼ねた事前説明会を開催しました。ここではルール・チーム編成などについて説明しました。大まかな説明が終わり、チームごとに顔合わせをして要件やスケジュールについて話し合いました。
実装期間
実装期間は土日ということもあり、それぞれのチームはオフィスやTechouseハウス1の好きな場所で作業していました。各チーム成果物発表会ギリギリまで作業しており、社内はとてつもない熱気に包まれていました。
Techouseハウスで作業する様子
成果物発表(最終日)
Techouseの代表取締役である礒邉さん、技術責任者である山崎さんに審査員として参加してもらいました。
代表取締役・技術責任者の前でのプレゼンということでどのチームもとても集中して望んでいました。
優秀賞
ここでは、礒邉さんからの栄えある優秀賞を受賞したチームの成果物を紹介します。
タイトル
LibroGuard
説明
Techouseでは社内図書が充実しており、技術書を中心に様々な本を無料で借りることができます。この制度は正社員の方だけではなく長期インターン生も多く利用しています。しかし、現在社内図書は紙媒体を元に管理しています。そのため、「現在貸し出されている本・貸し出されていない本・誰が借りているか」などの本の貸出に関する様々な情報を正確に把握できていませんでした。
この課題を解決するために開発されたのがLibroGuardです。
LibroGuardは社内図書の管理システムです。本の貸出・返却をICカード(社員証、学生証やSuicaなど)と本のバーコードを元に管理できるツールをハードウェアベースから開発しました。
デモでは読み取られた個人情報、本の貸出状況(貸出日、返却予定日、返却日)をスプレッドシート内で管理しています。
ICカードの読み取り・バーコードの読み取りには事前に購入したカードリーダー・バーコードリーダーを使用しました。
技術スタック
- AWS
- API Gateway
- Lambda
- CloundWatch
- ECR
- Docker
- Python
- Git
優秀賞受賞チームコメント
私たちのチームは二人とも高専出身で、その特性を活かして面白いものを作りたいという思いからスタートしました。私たち自身が楽しんで作った結果、プロダクトとしても優れたものができ、優秀賞をいただくことができました。この1週間は学業、業務、そしてハッカソンの両立がとても大変でしたが、それ以上に楽しい時間を過ごすことができました。
参加者の感想
- 完成はできなかったけれど、初めて触る技術が多くて楽しかった
- 新しい技術に挑戦することはできなったものの、短期間で大量のコードを書いた経験はこれからの長期インターンの業務に活かせると感じた
- 休みが潰れたのは辛かった
- スケジュールが合わず、あまりハッカソンに時間を割くことができなかった
振り返り会
終わってみれば大変盛り上がったハッカソンでしたが、運営としてはまだまだ改善点があるように感じました。
主な振り返りとして以下が挙げられます。
- ドキュメント整備などの事前準備に不備があった
- 学業や出勤の状況が参加者によってまちまちであったため、チーム間で進捗に差が出ていた
- テーマを広く設定していたため参加者がアイデア出しに過度な時間を費やしてしまった
この経験を次回に活かしてより盛り上がり、より参加者が満足できるようなハッカソンを開催したいです!
終わり
私にとって初めてのイベント運営であったこともあり失敗は数え切れませんが、参加者の方々に楽しんでもらえたため開催してよかったです。
このようなイベントを1回で終わらせるのはもったいないと感じます。
これからは規模を拡大させてTechouse社員と社外の方が交流できる場としてのハッカソンを作っていきたいです。
Techouseでは、長期インターンを募集しております。先輩社員と共に活躍し成長できる環境で、新たなスキルを身につけ、自己成長を実現しましょう。
以下のサイトから、ご応募お待ちしております。
- Techouse本社近くにあるインターン専用のコミュニティスペース↩