Techouse Developers Blog

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金曜日の夜は自然とエンジニアが集まって技術を語り合う、そんな会社にしたいんです。

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はじめに

この記事は、Techouse Advent Calendar 2024 10日目の記事です。
昨日は titti-008 さんによる 資料作成ゼロ!ChatGPTで効率化する勉強会運営の秘密 でした。 10日目は、藤瀬 が担当します。 今回は、Techouse で毎週金曜日の業務終了後に開催している社内イベント「てっくと〜くはうす⭐️」について紹介したいと思います。

エンジニアがわいわいするイベントをやろう!

今年5月、Techouse は「RubyKaigi 2024」に参加しました。RubyKaigi 2024 への参加はとても勉強になることが多く、エンジニアとして成長に対してとても有意義な時間でした。
そこで、社内でも「成長や挑戦につながるイベントを企画してみよう!」ということで、社内イベントを企画する運びとなりました。

てっくと〜くはうす⭐

結果的に私たちは「てっくと〜くはうす⭐️」というイベントを、毎週金曜日の業務時間後に開催することしたのですが、その背景を少しご紹介します。
まだ開始から日が浅いですが、微力ながら社内のエンジニア文化を作っていくことに貢献できているのではないかと思っています。エンジニア向け社内イベントを企画する際の参考になれば幸いです。

どんなイベントがいいんだろう?

イベントの企画にあたって、始めに同様の志を持つ同期や後輩を集め、どのようなイベントにしたいかブレストを行いました。その中で、以下のような 2 つのポイントが挙げられました。

  1. 参加者の技術的成長につながるようなイベント
  2. ゆる〜く、気軽に発表・参加できるイベント

1 つ目の「参加者の技術的成長につながるようなイベント」については、エンジニア同士のコミュニケーションを活発にすることで、自分の触れたことのない技術について触れる機会を得たり、尖った思想を大っぴらに公開できる場を用意することで、参加者の皆さんに普段の業務では当たらない角度から刺激を与えることができるのではないかと考えました。

2 つ目のポイントについて述べるには、 Techouse で開催されているエンジニア向け社内イベントについて語らなくてはなりません。弊社では既に、コンピュータサイエンス全般について勉強する「エンジニア勉強会」や、四半期に一度の「LT会」、毎月の「技術報告全体会」などのイベントが定期的に開催されています。

developers.techouse.com developers.techouse.com

ですが、そのどれもが かなりクオリティの高いコンテンツ となっており、しっかりと準備をして挑むような、少し ハードルの高いイベント でした。発表者の数も限られていて、業務に関係のないことを気軽に話すようなことはできません。 よって、ブレストでは「もっとゆる〜く、もっと気軽に参加できるイベントがあったらいいな」という声が上がった訳です。
そうして、新たに企画するイベントのテーマは「とにかくカジュアルに、継続的にテックトークの場を提供すること」となりました。

どんな会社にいたいんだろう?

突然ですが、エンジニアは孤独です。みんなきっと一人で、難しい機能の開発で悩んだり、新しい技術を使ってつまづいたり、休日に興味のあることについて調べてみたりしているんじゃないでしょうか?
私は、そんなエンジニアたちがときには集まって、技術について語り合い、純粋に技術を楽しめるような場があったら、とっても面白いし、そんな会社に入れたら良いなと思っています。
新イベントのテーマにこの野望を載せて、毎週金曜日の夜、業務が終わった後に、エンジニアが密かにフリースペースに集まって、お酒を飲んだりしながらゆるーく技術について語り合う会、「てっくと〜くはうす⭐️」を開催することにしました。

やってみた。

企画後、私たちはすぐに実行に移しました。
2024年の6月から開始して数ヶ月、ほとんど毎週続けてきた「てっくと〜くはうす⭐️」のうちいくつかの回を紹介します。 最後に、やってみてよかったことについても触れたいと思います。

てっくと〜くはうす⭐️の様子
てっくと〜くはうす⭐️の様子

「色々なソートアルゴリズムについて話します!」

社内には学生時代にアルゴリズムについて勉強していた人がいまして、その方にてっくと〜くはうす⭐で何か話してもらうことになった際は、色々なソートアルゴリズムについて話していただきました。

ソートアルゴリズムというと、バブルソートやクイックソートなど、エンジニアなら誰しも一度は聞いたことあるような名前が思い浮かぶかと思います。
しかし、てっくと〜くはうす⭐ではそんな真面目なことはしません。
この回では以下のような、普段なかなかお目にかかれない珍しく、面白いアルゴリズムをいくつも紹介していただきました。

  • スリープソート
  • ボゴソート
  • ビーズソート
  • スパゲッティソート
  • スターリンソート

学校では習わないようなアルゴリズムばかりで、とても面白い回でした。ここからソートアルゴリズムに興味を持つ人もいたのではないでしょうか。

「Neovim について語る会『私のオレオレ設定を聞いてくれ!』」

皆さんはどのエディタを使っていますか?
特にこだわりのない人もいれば、お気に入りのエディタの設定をいじり倒している人もいるかと思います。特に、Vim なんかは設定をガシガシ書いて、自分だけのエディタを作っていくのが楽しいですよね。
でも、皆さん一度は他の人がどんな設定をしているのか気になったことはありませんか?そんな声に応えるべく、てっくと〜くはうす⭐では Neovim について語る会 を開催しました。

この回では、「Neovim 使ってみたいけど、設定とか色々難しそうだな〜」と思っている人に向けて、ちょうど Neovim を使い始めていた方から、設定や導入方法、おすすめプラグインについてを紹介してくれました。
普段の業務中にはこういった話はできないし、休日に一人で設定するにはきっかけがない。なんて考えている人には、とても有意義な回になりました。

他にも...

  • 「土日にタイマー作ってみた。〜時間も計れないこんな世の中じゃ〜」
  • Docker 学び直したいという声があれば、「Docker初心者向けの解説」
  • みんなで学ぶ「テストコードの書き方」

などなど、これまで色々なテーマで語っていただきました。どの回も面白いテーマで、一人では知り得なかった情報が得られることが多かったです。

気づいたこと

これまで数ヶ月ほど続けてきた「てっくと〜くはうす⭐️」ですが、今の段階で気づいたことが3つありますので、紹介します。

  1. 普段の業務に関係のない技術の話をする場は意外と貴重であること
    「てっくと〜くはうす⭐️」を実施するまでは業務に関係ない話は、休憩中の雑談などで各々が行っていましたが、物理的に近い位置にいる人としかできませんでした。また、Slack の times チャンネルで呟くなどするにしても、ある程度まとまった内容となると長文になってしまい Slack は向いていないことがありました。
    「てっくと〜くはうす⭐️」では、あるテーマについて深く話すことができますし、それを目の前で聞いてくれる人もいますからその場で議論をすることもできます。こうした、話したいことを気軽に話せる、聞ける場は今まで意外となかったなと気づきました。

  2. 「みんなで勉強する」を気軽にできる場所ができた
    普段、業務に追われている中で勉強会の発表準備をするのは結構大変です。ですが、「ゆるく」をテーマとして掲げている「てっくと〜くはうす⭐️」ならば気軽に、「あるトピックについてみんなで勉強してみよう!」、と言うことができます。
    また、「普通の仕事をみんなでやる」というだけでも意外と勉強になりますし、楽しいものです。単にテストコードを書くだけの作業でも、人によって書き方が違ったりして、新たな書き方を知る機会にもなります。

  3. 思いの外みんな真面目にやってくださる
    これは半分悩みになるのですが、「ゆるさ」を一つのテーマとしてきた「てっくと〜くはうす⭐」なのですが、みなさん割と資料を作ってきて下さったり、真面目に話してくださります。
    回を重ねるごとに皆さんの真面目さが増してきてしまいトークのハードルが上がってしまうので、時折ハードルの下を潜る会を混ぜながら、気軽に参加できるように続けていきたいと思っています。

金曜日の夜に自然とエンジニアが集まる会社

今年の4月に入社したばかりの新卒のエンジニア達数人が、ノリと勢いで始めた「てっくと〜くはうす⭐️」ですが、開始から数ヶ月が経ち、毎週金曜日の夜はエンジニアたちが集まって何やらやっている、という状況を徐々に作ることが出来てきました。
人が集まることによって、新しいアイデアが生まれたり、新しい技術に触れる機会が増えたりすると思います。そんな空間を作るために、私たちは「てっくと〜くはうす⭐️」を続けていきたいと思っています。
文化として浸透するにはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、これからも継続することで、エンジニアたちが自然と集まる会社になれたらいいなと思っています。

明日のTechouse Advent Calendar 2024は sakaidubz さんによる エンジニアインターンオンボーディングの効率化を目指して です。


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